現代社会において、身体感覚の欠如、コミュニケーションの不足等が、引きこもりやスートーカー、自己中心的で短絡的な犯罪など様々な社会問題を引き起こしています。情報のグローバル化が進む一方で、身体はむしろ閉じられた世界に押し込められてきました。

  ダンスには、身体感覚をみがき、感性を育み、創造力や想像力、表現力を養う力があります。また、言葉を媒介としないコミュニケーションは、自分と他者、或いは自然との新鮮な関係性を発見することに繋がります。 身体を通じて他者を感じることは、相互の生命の存在に気づくことであり、それは豊かな社会の根幹を形成します。

  また、ダンスが他の芸術ジャンルと比べて、国際的な展開が可能なのも、その特性によります。  

  この法人は、ダンス芸術の「自己表現の力」、「コミュニケーションを創る力」、「国際性」を現代社会に活かし、市民がより豊かな生活を享受できる環境をつくること、またダンスを通じて豊かな感性を持つ子供の育成、および人と自然が共生できる文化的なまちづくりの推進を図ることを目的とします。その為に私たちは、劇場の運営やダンス公演及びワークショップの企画制作、ダンスに関する様々な情報の収集・発信等の芸術文化振興事業を通じて創造環境を整備し、優れたアーティストや作品を育成して、一般市民や子供たちがダンスに触れることのできる機会を数多くつくることを目指します。また、Asia Contemporary Dance Festival等の国際的なフェスティバルの開催により、国際交流を推進します。

  一方、地域住民に対して、ダンス公演への招待、参加型のイベントの開催を実現し、芸術と地域社会の新しい関係づくりを推進したいと考えています。

  今後、社会はさらに多様な価値観に対応することが求められます。 ダンスボックスは、ダンス芸術の振興、子ども健全育成、国際交流を通じた国際協力事業の促進、地域社会との交流によるまちづくりの促進等、広く社会の公益に寄与します。

               
 
2003年3月   NPO法人 DANCE BOX  代表 大谷 燠

NPO DANCE BOXとは?  
1996 年 4 月 TORII HALL 内にダンスボックス実行委員会を設立。 8 月「 DANCE CIRCUS.1 」にて事業を開始以降、 2002 年 3 月まで TORII HALL を拠点に毎年年間約 30 本のダンスプログラム(公演・ワークショップ等)を企画制作してきました。 2002 年 8 月 NPO 法人化し、 10 月独自の劇場≪ Art Theater dB ≫を大阪市との公設民営により設立。自主事業を通じて、単に優れた作品を紹介するにとどまらず、新しいアーチスト・作品を生み出す構造を持つことに重点を置いています。同時に観客の育成についても、劇場が地域社会に果たす役割を考慮しつつ、積極的にアプローチしています。
 

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公設置民営の劇場「 Art Theater dB 」の運営  

1996 年から TORII HALL を拠点に任意のアーツサービス オーガニゼーションとして活動してきた DANCE BOX は、 2002 年 8 月にNPO法人として認証され、 10 月 12 日大阪新世界に大阪市の事業「新世界アーツパーク事業」の一環として新しい劇場「 Art Theater dB 」を開場致しました。

この劇場は大阪市が場所を提供し、その運営管理をNPO法人である DANCE BOX が請け負うという日本では未だ珍しい公設置民営というスタイルで行なわれます。

過去 7 年間に渡り、関西のダンス分野に於ける環境整備・普及活動に貢献してきた DANCE BOX が新しい芸術拠点となるスペースを持つことにより、今まで以上に積極的な活動を行い、ダンスのみにとどまらず日本の舞台芸術の発展に寄与します。

※Art Theater dBは2007月末、フェスティバルゲートの閉鎖に伴い閉館しました。
現在は、暫定的に大阪市東淀川区にてStudio dBを展開。劇場機能はありませんが、ワークショップやシンポジウムのほか、プロジェクト型公演を開催していきます。今後もDANCE BOXの動向にご注目下さい。

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ダンスアーティスト育成の総合システムの整備  

DANCE BOX では、 1996 年から今年度まで行ってきたコンテンポラリーダンスの新人振付家の育成事業「 DANCE CIRCUS 」「 DANCE BOX SELECTION 」、「 one − Dance 」という 3 段階のステップアップシステムにより、関西のダンスアーティストの質の向上と層の拡大を目指しています。関西から世界へ羽ばたくダンスアーティストを育みます。

また、アーティストミーティングや「特別企画」での共演など、個人で活動するアーティストが交流できる場を折々に設定。ダンスアーティストのネットワークも拡がっています。
 
国際社会・地域社会における新しい劇場のあり方をめざして  

「 Asia Contemporary Dance Festival 」等の国際交流事業、「コンテンポラリーダンス in 新世界」等の地域社会とのコミュニティ事業、情報コーナー・カフェ事業を通じて、様々な人・アートが国やジャンルを越えて集い、コミュニケーションが生まれる「場」を創造します。

 
劇場内外での公演・パフォーマンスやワークショップ等のコーディネート  

近年、コンテンポラリーダンスの公演やワークショップが首都圏や関西圏に限らず、日本の各地方都市でも開催されるようになってきました。この現象は「身体」が閉塞することで引き起こされる、様々な社会問題の増加が背景にあると考えられます。引きこもりやストーカー、社会的弱者への虐待行為などの犯罪は後をたちません。「脳化社会」といわれる現代、身体の持つ力を再発見し教育や生活の現場に活かして行くことが急務かと思います。 コンテンポラリーダンスには人間ひとりひとりのアイデンティティを創造、発見する可能性があります。昨今、舞台でのコンテンポラリーダンス上演のほか、公共施設や野外でのパフォーマンス、子どもや一般市民を対象としたワークショップが各地で開催されるようになってきています。
NPO 法人 DANCE BOX は、それらの劇場内外での公演・パフォーマンスやワークショップ等のプログラムをコーディネートしています。 ダンスを通じて、コミュニケーションが生まれ豊かな社会が生まれることを願っています。このファイルが「ダンスの持つ力」を様々な現場で活かすきっかけになれば幸いです。



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